消費者は、これまでにないほど多くの決済手段を選択できるようになり、消費者がどのような選択をするかによって決済市場が大きく変わります。
WorldpayのGlobal Payments Report第9版は、40市場を網羅した決済市場に関する専門ガイドで、この新たな選択の時代について掘り下げています。
消費者の選択がどのようにトレンドを生み出すかを理解し、そのトレンドが貴社のビジネスの将来にとってどのような意味を持つのかを理解しましょう。
デジタルウォレット ― 人々が選ぶ手段
ウォレットは依然として、最も急成長している決済手段となっています。2023年には、世界のeコマース利用額の50%(3.1兆ドル超)かつ世界のPOS利用額の30%(10.8兆ドル超)を占めています。ウォレットは、2027年までに、eコマースとPOSを合わせた世界的な取引額の内、25兆ドル(49%)以上を占めるようになると予測されています。
レポートをダウンロード衰えない人気 ― デジタルウォレットを介す、介さないにかかわりなく、カードの人気は依然として健在です。
デジタルウォレットへの関心が高まっているとはいえ、消費者によるカード離れが進んでいるわけではありません。カード主体の市場においては、カードの利用がApple Pay、Google Pay、PayPalといった「パススルー型」や「段階型」のデジタルウォレットへと移行しているだけです。全体として見ると、クレジットカード取引額は過去最高を記録しており、さらに上昇を続けています。
レポートをダウンロードばらつきのあるA2Aの成功
A2Aは、ブラジルやインドといった市場では優位性を高めているものの、英国や米国のようなカード利用率の高い市場では依然として厳しい状況が続いています。A2Aは、決済のアクセプタンスコストが低額なため、加盟店に人気があります。消費者に、カード利用の習慣をやめさせることはできるでしょうか。
レポートをダウンロード消費者にはBuy Now Pay Later (BNPL)に対する根強い習慣があります
2023年、BNPL企業は、金利の上昇、規制の強化、投資家センチメントの悪化など、周知の逆風に直面しました。こうした逆風にもかかわらず、消費者はこれまで以上にBNPLを選択しました。銀行、フィンテック企業、大手テクノロジー企業、プラットフォーム企業が、消費者需要を満たして支出を獲得するために参入を始めています。
レポートをダウンロード快進撃 ― POSを上回るグローバルeコマース
グローバルeコマースは2023年に6兆1,000億ドルを突破し、グローバルPOSの2倍を超えるペースで成長を続けています。2027年までのeコマースCAGR(年平均成長率)は9%(POSは4%)と予測されています。全商取引に占めるeコマースの割合は、2023年には世界全体で14.4%に達しており、2027年までには17%を超えると予測されています。
レポートをダウンロード依然として不可欠な現金決済
現金は、2023年に世界全体で8%減少しており、2027年まで-6%のCAGRで減少すると予測されているにもかかわらず、経済的な先行き不透明感に包まれる中、その重要性は失われていません。何十億人もの消費者にとって、現金は依然として不可欠な決済手段となっています。2023年、現金は世界の取引額の16%(6兆ドル)を占め、本レポートで取り上げた40の市場の内30市場で2桁台のシェアを占めています。
レポートをダウンロードプリペイドカードの台頭
プリペイドカードのグローバル取引額は1兆ドルを超過すると見られています。プリペイドカードの成功を後押ししているのは、ギフトカードやチャージ式のバリューカードなどの形態、また給与支払いや企業間決済、政府の給付金などの用途といった、その多様性にあります。プリペイドカードは、銀行口座を持たない消費者にサービスを提供することで、金融包摂をサポートしています。
レポートをダウンロードPost-pay人気の低下
Post-payとは、オンラインで購入したものについて提携店舗やATMで支払うことができるバウチャーベースの決済のことです。2023年にはeコマース取引額の5%を占めるなど、現金利用率の高いLATAMや日本では依然として人気がありますが、金融包摂の好転と全体的な現金離れにより、Post-payが後退する兆しが見えています。
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